宝塚の基本

【宝塚】トップスターになるには?決め方と歴代人気・年齢が気になる!

宝塚を観始めた方や、まだ宝塚を知らない人からよく聞かれるのが

「トップスターはどうやって決まるの?」

「人気のトップは誰?」

「トップスターは何歳でもなれるの?」

という質問。

今回はトップスターの決まる仕組みなど、人気のトップスター、ちょっと聞きづらい年齢まで・・・。

宝塚のトップスターについて見ていくにします!

さっそくはじめましょう!

宝塚のトップスターになるには?

宝塚のトップスターは、人気・実力・スター性・容姿・統率力などマルチな才能を求められます。

また、出演する公演では常に主役を演じますので、舞台に穴を空けるわけにはいかず、徹底的な自己管理能力が不可欠な激務です。

では、トップスターはどのように決まるのでしょう?

結論から言うと、誰が見ても一目で分かるような決め方が存在するわけではありません

ただ、決め方には傾向があります。

トップスターを決めるのは誰?

トップスターを誰にするのかを決めるのは、劇団です。

人気や実力など総合的に判断して決めます。

しかし、無名の生徒が突然トップスターに就任することはありません。

ファンから見ても「次は〇〇さんだろうな…」とだいたいの見当はつくものです。

その理由は【トップスターになるための条件】があるからです。

時々、ファンも驚く人事があることはありますが、条件はしっかりおさえられていることがほとんどです。




トップスターになるための条件

その条件は3つ。

【条件1】新人公演で主演をしていること

【条件2】宝塚バウホールでの公演で主演をしていること

【条件3】東上公演で主演をしていること

この条件は、1~3の順番に達成されます。

条件1 新人公演の主演

宝塚は、在籍する団員を「生徒」と呼び、最初から完璧な舞台人を求めるのではなく【成長を見守る】という部分があります。

初舞台の初々しかった時代から、やがてスターへと成長していく姿を見続けることは、宝塚ファンにとっても大きな魅力の1つでもあります。

そのような、生徒の成長の一環として用意されているのが【新人公演】という制度です。

【新人公演】は、通常の公演を入団7年目までの新人(下級生)だけで演じる特別な公演です。

宝塚大劇場と東京宝塚劇場で1回ずつ(計2回)上演され、トップスターなどが演じる大役もすべて下級生だけで演じます。

通常の公演では、セリフやソロがない生徒でも、自分をアピールする絶好のチャンスでもあり、度胸もつく、非常にいい制度と言えるでしょう。

その新人公演で主演を演じるということが、トップスターになるための大切な条件の1つなのです。

新人公演で主演に抜擢されるということは、劇団から将来を期待されている証拠

そこで、実力を発揮できれば、関係者やファンに一気に存在を知られるところになり、スターへの道が開かれる可能性が高くなります。




条件2 宝塚バウホール公演の主演

次に、宝塚バウホール公演での主演をしておくことがトップスターへの道を開く条件の2つ目です。

宝塚バウホールとは、宝塚大劇場の敷地内にある500名ほど収容できる小劇場です。

この劇場では、中堅スターの主演作品や新人発掘のためのワークショップなどが上演されます。

また、新人演出家などが作品を手掛けることもあることから、生徒ととってもスタッフにとっても、【挑戦の場】という位置づけの劇場とも言えます。

この劇場で主演を行えれば、小さいながらも1つのカンパニーの座長として、出演者をまとめながら、重責を果たすという経験ができます。

将来、組をいう大きなカンパニーの座長となった場合、バウホールでの初主演の経験が生きたと語るトップスターも大勢います。




条件3 東上公演での主演

最後に、東上公演で主演と務めることができれば、トップスターに大きく近づくことになります。

東上公演とは、その字のように「東に上る」公演であること。

宝塚バウホールや梅田芸術劇場など関西の劇場での上演に加え、東(関東)の劇場でも上演される公演のことです。

主に、「日本青年館」「国際フォーラム」「赤坂ACTシアター」「KAAT神奈川」などの劇場です。

関東の大きな劇場でも主演できるということは、集客力のあるスターだと劇団に見込まれた証拠。

トップスターには、実力以外に集客力が大切な要素ですから、「お試し期間」を与えられたと言えるでしょう。

ここまでくると、劇団も「将来のトップスター有力候補」として考えています。

東上公演で、実力ある舞台人として、さらに人気の高いスターとして、アピールすることができれば、トップスターが見えてくるでしょう。




宝塚で人気のトップスターは誰?

100年以上歴史のある宝塚歌劇団には、数々のトップスターが誕生してきました。

個性的なトップ、カリスマ性のあるトップ、美しすぎるトップ…など。

その中でも特に人気の高いトップスターは誰だったのでしょう?

わたくし、きりん。は、宝塚観劇歴25年ですが、100年以上の歴史の中では、まだひよっこです。

ですので、80周年以前の宝塚は残念ながら知りませんので、多くは語れません。

ここ最近の宝塚歌劇のトップスターで印象に残っているスターさんを挙げてみたいと思います。

きりん。が選ぶ『すごいトップ10選!』

真矢みき(花) 異端児すぎるロングヘアトップ!
天海祐希(月) スピード出世で歴史を作る!
真琴つばさ(月) 個性とスタイリッシュを融合された革命児!
轟悠(雪) いまも現役!宝塚のために生まれたような逸材!
姿月あさと(宙) 初代宙組トップ!美しい歌声が魅力!
安蘭けい(星) 3拍子揃った実力とトークで観客を惹きつける!
柚希礼音(星) ダンスは圧巻!武道館コンサートを実現!
早霧せいな(雪) 宝塚大劇場主演5作連続の客席稼働率100%超記録を樹立!
紅ゆずる(星) 新人公演主演1回でトップへ!熱意と笑いの新時代トップ!
明日海りお(花) 浮世離れした美貌と人気!宝塚初の横浜アリーナ公演!

他にも、まだまだ魅力的なスターさんはいますので、今後紹介できればと思います。




宝塚のトップスターの年齢は?

宝塚の生徒は年齢非公表ですので、1人1人の年齢を書くことはできませんが、だいたいの年齢は推測することができます。

トップスターになるには、どんなに早くても入団から10年以上かかります。

一部例外もスターもいますので、紹介しますと、天海祐希さんは入団7年目という驚異的なスピードでした。

いまだに破られていない最短記録です。

2番目に早いのは、現・月組トップスターの珠城りょうさん

入団9年目での就任でした。

どちらも月組のトップスターで、月組は比較的早い段階でトップへ就任する傾向の強い組として知られています。

が、このようなケースは、非常に稀なことです。

最近では入団18年目にしてトップスターに就任した北翔海莉さんの例もあります。

平均すると、入団13年目あたりでの就任が多いように感じます。

入団13年とすると、音楽学校に入学した年齢によりますが、中卒だと30歳、高卒だと33歳になります。

さらにトップスターの一般的な任期は約3年ですので、33~36歳くらいまでトップを務め退団するという人が多いでしょう。

いずれにしても、30代前半から半ばで、宝塚のハードな公演をこなすわけですから、相当な体力と精神力がないとトップスターは務まらないでしょう。




まとめ

ここまで、宝塚のトップスターについて見てきました。

まとめると・・・

◆宝塚のトップスターとは出演する全ての公演で主演を務める組の顔

人気・実力・スター性・容姿・統率力などマルチな才能と体力が必要とされる。

◆トップスターを決めるのは、劇団。

◆トップスターのなるための条件をクリアしているスターの中から選ばれる。

◆トップスターの年齢は30代前半~半ばがもっとも多い

きりん。
きりん。
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