宝塚歌劇団には公式ファンクラブ【宝塚友の会】がありますが、今回はスター個人を応援するための私設ファンクラブについて解説します。
目次
ファンクラブ(会)とは?
宝塚のファンクラブは通称「会」と呼ばれ、1人のスターだけを応援する熱い思いを共有するファンの集まりのことです。
宝塚歌劇団とは関係ない独立した集団であることから、非公認、非公式とつく場合がありますが、決して劇団側がファンクラブの設立に反対しているからではありません。
黙認している状態がずっと続いて、現在に至ります。
ただ、ファンクラブはその存在を劇団側に登録し、ファンクラブとして公演チケットを購入しますので、劇団側はもちろんファンクラブの存在を知っていますし、スターについているファンの数や人気度を知る目安にしていることは間違いないと言えるでしょう。
ファンクラブ(会) の入会方法は?
ファンクラブへの入会方法は難しくありません。
入会方法は3種類あります。
①スターにファンレターを書き、入会したい旨を伝える。
②スターの公演期間中に劇場へ行き、ファンクラブのスタッフに入会した旨を伝える。
③すでにファンクラブの会員の友人・知人がいる場合は、取り次いでもらう。
①スターに手紙を書く
応援したいと思っているスターに直接、手紙を書き「ファンクラブに入会したいです」と伝える方法です。
宝塚のスターさんたちは、自分へ届いた手紙はしっかりと読んでくれます。
「ファンクラブに入りたい!」というファンはスターにとってもありがたい存在です。
ファンクラブのスタッフにあなたの気持ちを伝えてくれて、後日ファンクラブの申込用紙を送ってくれます。
手紙に同封するもの
①自分の住所と氏名のメモ
※手紙と同じ便箋の中に書くのではなく、別にしておくといいですよ!)
②84円分の切手(2019年9月までは82円)
メモ書きや切手がなくても申込用紙は送ってくれるでしょうが、同封しておいた方が常識のある人だとスターやスタッフからの第一印象がよくなります。
申込用紙が送られてくるまで気長に待とう!
スターに手紙を書いても、すぐに申込用紙が送られてくるとは限りません。
宝塚大劇場で公演中だったり、稽古中のスターでしたら、比較的早くスタッフに渡してくれるでしょうが、全国ツアーや地方公演に行っている場合や、休暇中の場合もあります。
そのようなときには、なかなか手紙自体を読むことができませんので、ファンクラブから申込用紙が送られてくるのも遅くなってしまいます。
「1か月経ったのに、まだ送られてこない」
という場合は、再度手紙を出してみましょう。
もしかすると、スターがスタッフにメモを渡し忘れた場合や、何かの手違いで申込用紙の発送ができていない場合があります。
「先日、ファンクラブに入会したいと手紙を送った〇〇です。切手と住所のメモを同封してあります」
と書けば、今一度確認してくれることでしょう。
2度目の手紙のときには、切手が不要ですが、住所・氏名のメモは再度入れておいた方がいいでしょう。
②劇場でファンクラブのスタッフから申込用紙をもらう
開演前に、劇場の前でスターの名前を書いた紙を持って立っている人を目にしたことはありませんか?
あの人たちはファンクラブのスタッフです。
トップスターをはじめ、路線スターは、劇場前にファンクラブのスタッフがいますので、お目当てのスターの名前を持っているスタッフに声をかけてみましょう。
「〇〇さんのファンクラブに入りたいのですが」
と言えば、担当のスタッフへ取り次いでくれます。
しかし、まだ下級生だったりそもそもファンクラブ自体を設立していない生徒もいますので、そのような場合は劇場前に名前を持ったスタッフはいません。
そのような場合は、①で書いた手紙を出す方法がオススメです。
③知人・友人に取り次いでもらう
もし、すでにファンクラブに入っている友人、知人がいる人はその人に頼みましょう。
知り合いを紹介すると、あなたの友人、知人もファンクラブの中で貢献度が上がりますし、あなた自身も紹介で入ったわけですから、はじめてのチケット取次の際には、もしかしたら少しだけ優遇してくれるかもしれません。
※規則は会ごとに異なりますので、絶対優遇してくれるわけではありませんよ。
ファンクラブの知っておくべきルールとは?
晴れてファンクラブの会員となった場合、まずファンクラブの会員として絶対おさえておくべきルールがありますので、ご紹介しましょう。
ファンクラブの掛け持ちはできる?
掛け持ちはできません。
中にはばれないようにこっそりと掛け持ちしている人はいるようですが、絶対おすすめしません。
ご贔屓のスターが何人もいる場合でも、入会するのは1つのファンクラブに絞るべきでしょう。
入り・出待ちをするときに、かぶってしまったら、節操のない人と思われ、どちらのスターやスタッフにも嫌な思いをさせてしまうからです。
プレゼント・差し入れは食べ物以外にしよう
スターへのプレゼント・差し入れは、食べ物以外にしましょう。
どんなに高価なお菓子でも、食べてもらえない可能性が高いです。
日頃から健康管理に気を付けているスターたち、ファンクラブの会員の中でも本当に信用できる人からのプレゼントや差し入れでなければ、口にすることはないからです。
ファンクラブで知りえた情報をSNSなどに載せない
これからの時代、SNS関連のトラブルが一番気を付けたいところです。
どんなにチケットを購入して貢献していようが、たった1度の行動でこれまで積み上げたものがゼロになってしまう危険性があるからです。
ファンクラブの会員としての行動の中で知り得た情報や撮影した写真などは自分だけで楽しむようにしましょう。
ついつい周りに自慢したくなってしまうような状況もこの先訪れるでしょう。
そこはグッとこらえておくのが後々の自分のためでもあります。
SNSに載せないまでも、他のファンクラブの会員などにも話さない方が無難でしょう。
宝塚ファンの世界は、想像より小さく、どこでつながっているか分かりませんから。
スターの真似をしない
入り・出待ちをすると、スターを間近で機会が増えます。
スターが付けているアクセサリーや洋服、バッグなど、とても魅力的に見えてしまい、ついつい
「同じものを持ちたい」
「同じ格好がしたい」
と思うファンが少なくないでしょう。
しかし、真似っこするのはやめた方がいいでしょう。
スターはファンの前では、常に【スターでありたい】
真似をしてほしいわけではなく、応援してほしいと思っているはずです。
それでも、どうしても気に入ったものがあり、購入したとしても、入り・出待ちはもちろん、観劇時には使用しないというマイルールを作れば問題ないかもしれませんね。
細かいルールは、会によって様々でしょうが、どの会でも絶対言えることはこの一言に尽きます。
これは、何も宝塚のファンクラブだけに限ったことではありませんが、特に宝塚のスターは人気商売です。
会の評判=スターの評判と言っても過言ではありません。
信頼できる人とだけ関わりを持とう!
これは、ルールとは言えませんが大切なことです。
会員としての活動を続けていくと、入り・出待ち、観劇、お茶会などで様々な会員と出会うことでしょう。
このとき、どのような人と関わりを持つかは非常に大切です。
もとはと言えば「同じスターを応援したい!」という共通の目的があって集まった仲間ですから話が合いやすいでしょう。
しかし、中にはスターへの思いが強すぎて、歪んだ行動を取る会員がいないとは言い切れません。
・根掘り葉掘り聞いてくる人
・自慢話ばかりする人
・お金の話ばかりする人
・スターやファンクラブ自体・個人の悪口を言う人や暴露をする人
このような人たちには特に注意が必要です。
観劇やお茶会が始まってしまえば話しかけてこないでしょうが、もし、隣に座ってしまった場合は、移動できる場合は移動し、できない場合は回答はとにかくにごしましょう。
スマホや本など、自己防衛できるツールを持ち合わせておくこともいいでしょう。
まとめ
まとめると・・・
◆ファンクラブ(通称:会)は、スター個人を応援する集団
◆ファンクラブへの入会方法は
①スターに手紙を書く
②劇場でファンクラブスタッフに声をかける
③会員の友人・知人に取り次いでもらう
◆ファンクラブの一番の目的はチケットを売ること
◆会ごとにルールは異なるが、共通していることは
①掛け持ちしない
②食べ物はあげない
③情報の漏洩に注意する
④付き合う人は選ぶ
◆一番大切なことは【応援するスターがプラスになる言動をとる】こと