宝塚の基本

【宝塚】入り待ち・出待ちのルールは厳格!ファンなら絶対知っておくべき内容を教えます!

「劇場の前に並んでるあの人たちは誰???」
「整列してる人たちって、動きまでシンクロしてて…すごい」

宝塚の公演が上演される宝塚大劇場や東京宝塚劇場の周辺で、整列している大勢の人を目にしたことはありませんか?

この整列している人は「入り待ち」「出待ち」といい、宝塚の出演者(スター)を待っている人たちです。

宝塚の「入り待ち」「出待ち」は誰でもできますが、ただなんとなく並んでいるわけではありません。

そこには、「入り待ち」「出待ち」に関する「徹底されたルール」があります。

宝塚ファン歴が浅い初心者さんでも、これさえおさえておけば楽しく「入り待ち」「出待ち」が100倍楽しくなる方法を解説します。

この記事を読むとこんなことが分かります。

①「入り待ち」「出待ち」のルールを知ることができる。

②これから「入り待ち」「出待ち」をしたい人がおさえておきたい情報を知ることができる。

③「入り待ち」「出待ち」の疑問が解消する。

宝塚の「入り待ち」「出待ち」の基本

きりん。
きりん。
まずは「入り待ち」「出待ち」の基本をしっかりおさえておきましょう!

「入り待ち」「出待ち」とは?

入り待ち 劇場や稽古場に入る生徒を待つこと。
出待ち 劇場や稽古場から出てくる生徒を待つこと。
目的 ①生徒を応援するため
②生徒を間近で見るため
③生徒に手紙やプレゼントを渡すため
④写真を撮るため
⑤生徒の話を聞くため
⑥生徒を一般のファンから守るため(ガード) など

宝塚には生徒とファンが交流できるチャンスがあり、その1つが「入り待ち」「出待ち」です。

現在、芸能人やアイドルなどを待つ行為は敬遠されがちですが、宝塚では「入り待ち」「出待ち」という文化としていまも残っています。

だからこそ、 「入り待ち」「出待ち」には厳格なルールがあります。

ルールをしっかり守りさえすれば、「入り待ち」「出待ち」はとても楽しいものです。

「入り待ち」「出待ち」ができる人

「入り待ち」「出待ち」は基本的に誰でもできますが、2パターンあります。

それは「ファンクラブの会員」と「一般(ギャラリー)」です。

それぞれの特徴を見ていきましょう。

ファンクラブ会員(ガード)

ファンクラブ会員 特定の生徒(1人)を応援している。
服装 会服(公演ごとにお揃いの服や小物を購入)
並び方 ①まとまって整列
②生徒が通るときは毎回座り、それ以外は立つ
できること ①手紙の手渡し
②お見送り「行ってらっしゃい」などの声かけ
③マイクを通さない生声を聴くことができる
④圧倒的な至近距離で生徒を見ることができる
⑤生徒のとっておきのエピソードを聞くことができる など
できないこと ①写真を撮る
②複数の生徒の入り待ち・出待ちの掛け持ち など

ファンクラブとは、特定の生徒を応援するファンの集団です。

別名ガードと呼ばれ、一般のファンから生徒を守る役割があります。

複数の生徒のファンクラブを掛け持ちすることは禁止で、1人の生徒を深い愛を持って応援し続ける熱いファンが多いのも特徴です。

劇場周辺で統制の取れた動きをしているのは、全てファンクラブの人たちです。

公演ごとに指定の会服(ジャンパー、スカーフ、小物など)を購入し、「入り待ち」「出待ち」に参加しています。

生徒に直接手紙を手渡しできるのも、ファンクラブの会員ならではの特権ですし、生徒も自分のファンクラブの人にしか目線を送らないので、ギャラリーをして、生徒を目線が合うことはほぼありません。

一般(ギャラリー)

一般(ギャラリー) 誰でもギャラリーをすることができる
服装 自由
並び方 (宝塚)花のみちに専用の場所がある
(東京)ファンクラブ会員の後方
※通行や店舗の邪魔にならないように配慮する
できること

①写真を撮る(フラッシュ厳禁)
②複数の生徒を移動せずに見る

③ずっと立って見ることができる

できないこと ①手紙の手渡し
②生徒の目線をもらう
③生徒に話しかける
④お見送り

ギャラリーは、誰でもできます。

ふらーっと劇場周辺に行って、生徒の様子を見ることができる気軽さはありますが、あくまでギャラリーなので、生徒からの目線やファンサービスは一切ありません。

写真撮影は可能ですが、あくまで個人で楽しむ範囲にとどめておくべきでしょう。

フラッシュ撮影は絶対厳禁です。

日頃から強い照明に照らされて、目を酷使している生徒にとって、夜間の間近でたかれるフラッシュは、もっとも嫌がる行為の1つでしょう。

「入り待ち」「出待ち」ができる場所

宝塚大劇場 楽屋口周辺
東京宝塚劇場 劇場前
バウホール チケットカウンター前
その他 基本NG

宝塚大劇場と東京宝塚劇場、バウホールなど宝塚専用劇場では、「入り待ち」「出待ち」ができる場所はあります。

劇場周辺に行けば、人が大勢いますのですぐに分かります。

しかし、専用劇場以外の場所はルールが違いますので、基本的に控えるべきでしょう。

「入り待ち」「出待ち」ができる時間

公演中(入り待ち) 開演時間の2~3時間前
公演中(出待ち) 終演1時間~1時間半後
稽古中(宝塚) 12時頃
劇団レッスン(宝塚) 9時半頃

あくまで目安ですが、上記の時間が多いようです。

ただ、日によっては撮影や取材など他の仕事がある場合もありますので、「入り待ち」「出待ち」がなかったり、大きく時間がずれこむことも珍しくありません。

新人公演前は、下級生の出は遅くなりがちです。

ファンクラブに入っていると、事前に「時間」の連絡があります。

ギャラリーの場合は、あくまで「見れたらラッキー」という程度に考えておく方がいいでしょう。

東京公演中は、宝塚に比べて時間通りに入り出をする場合が多いでしょう。

気になる場合は、ギャラリーをしている近くの人に聞いてみてもいいでしょう。

自分が知っている情報は、すぐに教えてくれる優しいファンが多いのも宝塚の特徴です。




「入り待ち」「出待ち」の注意点

「入り待ち」「出待ち」のルールは、だいたい分かりました。

しかし、ルール以外にも知っておくべき注意点があります。

①長時間待つことを覚悟する。
②夏は熱中症対策、冬は防寒対策を万全に。
③立ったり座ったり体力を使う(ファンクラブのみ)
④しゃがむことを想定した服装にする(ファンクラブのみ)
⑤最初は様子見からスタートする。

「入り待ち」「出待ち」は体力勝負と言えます。

特に、ファンクラブの会員は「生徒が通るたびに座り、通り過ぎたら立つ」という動作を繰り返し、まるでトレーニングのようです。

しゃがむ動作は、立っている以上に足腰に負担がありますので、ファンクラブで「入り待ち」「出待ち」をしたい!と考えている人は体力をつけておく必要があります。

また、しゃがむときに気になる丈の短いスカートは控えた方がいいでしょう。

雨になる可能性もありますので、裾が長いものは地面についてしまう可能性があります。

また、ファンクラブに入会したばかりのときは、とにかく先輩会員さんの様子を見て同じような行動をとるように心がけましょう。

宝塚は厳しい上下関係の世界で、ファンクラブにも応援している生徒ごとに「入り待ち」「出待ち」の場所が決まっています。

5組にそれぞれ特徴があるように、ファンクラブにも独自のルールが存在します。

生徒はもちろん、女性が圧倒的に多い宝塚ファンの世界ですので、まずは第一印象が大切です。

分からないことは、先輩会員さんに教えてもらう姿勢を見せ、コミュニケーションをとっておくことで、後々の会員活動が楽しいものになるでしょう。




宝塚の「入り待ち」「出待ち」疑問を解決

最後に、「入り待ち」「出待ち」に関する疑問をさくっと解決しておこうと思います。

ファンクラブがあるか分からない下級生はどうするの?

宝塚の生徒全員がファンクラブを持っているわけではありません。

特に下級生の場合は、ファンクラブをまだ作っていない人も多く、「入り待ち」「出待ち」はどうすればいいのか分からないという人も多いでしょう。

下級生の 「入り待ち」「出待ち」 をしたいときに確認することは以下の通りです。

①ファンクラブはあるかを聞く。
②「入り待ち」「出待ち」をしたい旨を伝え、どうすれないいか教えてもらう。

上記2点を知る方法は、「生徒本人に聞いてみる」ことがもっとも確実です。

聞き方は「手紙」で聞くのがいいでしょう。

生徒さんへの手紙の中に、

ファンクラブがあれば入りたい
「入り待ち・出待ちをしたい」

という内容を入れておけば、ファンクラブがある場合は、代表さんから連絡をもらえるでしょう。

また、「入り待ち」「出待ち」の時間に関しても情報が来るはずです。

下級生の場合は、楽屋から少し離れた場所で集合することが多いですので、その指示に従うようにしましょう。

また、下級生の場合、直接お話できたりプレゼントを渡すことも可能な場合が多いです。

最初から、ぐいぐい行くと生徒さんや周りのファンの人が引いてしまうので、まずはお話できるなら「こんなことを伝えたい」「こんなことを聞いてみたい」という内容を数個用意しておきましょう。

雨の日の「入り待ち」「出待ち」はどうなるの?

「入り待ち」「出待ち」は、台風で電車が止まるようなことがない限り、基本的にはいつも行われるものです。

しかし「暑さより寒さより強風より、雨が一番いや…」と思っているファンは少なくありません。

理由は、「しゃがんだときに地面が濡れているから」「傘がさせないから濡れる」「せっかく書いた手紙が濡れてしまう」などなど。

そう、雨の日の「入り待ち」「出待ち」は、普段より心身にかかかるダメージがきつい…と言わざるを得ません。

また、雨の日に「入り待ち」「出待ち」ルールはファンクラブによってまちまちです。

「傘をさすのはNG(レインコート着用)」
「しゃがむときは、傘を閉じる」
「手紙が濡れないように、ビニールなどに入れるor入れない」 などなど。

「朝は晴れていたのに、急に雨足が強まってきた」ということも当然考えられますね。

出かける前に「天気予報をチェック」して、「レインコート」や「手紙が濡れないような対策」をしておく必要があります。

手紙ではなくプレゼントは渡せるの?

下級生は比較的、ファンの数が少ないためプレゼントを渡したりおしゃべりできる機会もあるでしょう。

しかし、番手がついているようなスターさんは、「入り待ち」「出待ち」でのプレゼント禁止というルールがある会も少ないくないですので、必ず確認するようにしましょう。

ファンクラブに入るにはどうすればいいの?

「ギャラリーではなくて、手紙を手渡ししてみたい」

「直接、生徒さんとおしゃべりしてみたい」

と思ったら、ファンクラブに入会することもおすすめです。

原則、ファンクラブの掛け持ちはNGですので「この人!」と思える応援したい生徒さんが決まったら、入会を考えるようにしましょう。

ファンクラブに入会して応援すると、生徒さんとの距離がぐっと近づくだけでなく、同じ生徒を応援するファン仲間ができれば、「情報交換」だけでなく、「チケット」を取るときに協力し合えるなどメリットもありますよ。

ファンクラブの入会方法はこちらの記事を参考にしてください♪

生徒の近くで荷物持ちをしている人は誰?

「入り待ち」「出待ち」をすると、生徒の近くで荷物を持っている人も見かけるでしょう。

この人は、ファンクラブの幹部さんであることが多く、生徒の身の回りのお世話をしています。

マネージャーさんがいない宝塚では、ファンクラブの幹部さんがマネージャーのような仕事を担っています。

ただ、幹部さんといってもあくまでファンクラブの一員であることに変わりはなく、生徒の仕事現場(稽古場や撮影)にはついていきません。

「現場から離れたとき限定のお世話係」と言ったイメージです。

幹部になると、一般の会員より多くの時間を生徒とともに行動し、話す機会も多くなるため、「羨ましい!」と思う人もいるでしょうが、現実は相当なハードワークのようです。

また、ほとんどの幹部は基本的に「ボランティア」で生徒のお世話をしています。

生徒が落ち込んでいるときに励ましたり、急に役で必要になった物を探しに町中の店を駆け回ったり、生徒への愛がなければ到底務まらない仕事です。

もちろん、メリットとして前方席で観劇できたり、「入り待ち」「出待ち」でも話さないような話を聞くチャンスもあるでしょう。

いずれにしても、「生徒と会員がWIN-WINの関係を築くこと」がファンクラブがうまく機能していくために必要なことです。




まとめ

「入り待ち」「出待ち」は誰でもできる。

「ファンクラブ」と「一般(ギャラリー)」に分かれていて、場所も決まっている。
それぞれできること・できないことがある。

ファンクラブごとにルールが異なるので、入会してすぐは周りの様子をしっかり観察してから行動する。

天気予報をチェックして必要なら雨対策を万全に!

※もっと「宝塚の基本」を知りたい人はこちらへ♪

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