星組の娘役・星蘭ひとみさんが専科へ異動することが大きな話題となりました。
しかも、映像を中心に活動していくという発表内容に「???」と頭がついてかないファンの方も少なくないのではないでしょうか?
わたくし、きりん。も「映像?」「この先宝塚の舞台には出演しないの?」など、頭に?が飛びました。
さらに、星組生として最後の出演となる予定だった『タカラヅカ・スペシャル2019』は怪我により休演となってしまい、非常に残念です。
次に、星蘭さんの姿を舞台で観ることができるのはいつなのか、現段階では分かりません。
今回は星蘭ひとみさんの今後と【映像専科】について考えていこうと思います。
さっそく始めましょう!
目次
宝塚の専科とは?
まず、星蘭さんの今後や映像専科について見ていく前に、宝塚の専科制度について、ざっくりと押さえておく必要があります。
そもそも、宝塚の専科とはどのような集団でしょうか?
専科の特徴は以下の通りです。
◆花、月、雪、星、宙のどこにも所属しない。
◆どの組にも出演することができる。
◆ベテランが多く、脇を固めるエキスパート集団
◆役どころは王、親、神父、ボス、恰幅のいい人物などを演じることが多い。
◆もっとも下級生でも入団17年目(2019年現在)
このような特徴があります。
いわば、組配属されている生徒だけでは演じきれない円熟味を帯びた役どころや、魔界の王などの浮世離れした迫力が必要な役などで、専科の方たちの本領が発揮されます。
また歌唱力や演技に秀でている方が多いのも特徴です。
専科の方が出演することで、舞台がしまるように感じます。
星蘭ひとみの専科異動は異例!?
さて、そんな専科に入団5年目という異例の早さで異動することになった星蘭ひとみさん。
正直、新人公演を終えていない、下級生と呼ばれる学年の星蘭さんがエキスパート集団である専科に異動するこについては、ファンの間でも色々な意見が飛び交うこと間違いなしと言えるでしょう。
ファンの意見も気になります。
星蘭ひとみの専科異動についてファンの声は?
まずは肯定的な意見から。
星蘭さんが芸能界に進出するという方向性を嬉しく思うファンがいる反面、理解に苦しむというファンがいるのも事実なようです。
今回の発表を複雑な気持ちで受け止めた方の意見もあります。
さらに、賛成、反対ではなく、もう少し深読みしているファンの声もありました。
まだ発表されたばかりで、この人事が宝塚にとっても、星蘭さんご自身にとっても吉と出るか凶と出るかは分かりません。
しかし、異例なのは入団5年目での専科異動という面であって、過去には劇団に所属しながら外部出演をしていた生徒は複数いました。
宝塚在団中に外部出演をした生徒たち
◆八千草薫(映画専科)
◆扇千景(映画専科)
◆大地真央
◆遥くらら
◆純名里沙(NHK連続テレビ小説)
八千草さんや扇さんは、かつて宝塚に存在した【映画専科】に所属し、在団中に映画出演をされていました。
大地さんの頃になるとそのような制度はありませんでしたが、在団中に複数のメディア出演をされており、さらに人気・知名度が上がったのは事実でしょう。
ご本人は、宝塚の舞台に出たかったというのが本音のようですので、外部出演に関しては劇団の戦略が大きいとも考えられます。
純名さんは、NHK連続テレビ小説『ぴあの』で主人公を演じましたが、オーディションを受けた事実は劇団に事後報告だったという噂もありますが、定かではありません。
宝塚にかつてあった〇〇専科
いまの宝塚にはなくてもかつて存在していたものとして【〇〇専科】という制度がありました。
◆舞踊専科
◆演劇専科
◆声楽専科
◆ダンス専科
◆映画専科
かつての宝塚は、このように〇〇専科と名付けられ、細かく分かれていたようです。
それぞれの得意なものを生かした分業制だったのでしょう。
詳しい年代は分かりませんが、いつの頃かこのような分業制はなくなり現在に至ります。
星蘭ひとみの今後
さて、専科へ異動し「映像を中心に活動する」ことが発表された星蘭さんの今後はどのようになるのでしょうか?
おそらくは、TVや映画へ積極的に出演していくのだろうと考えらます。
宝塚にいながら外部に出演することで、宝塚の知名度を高めたいという劇団側の戦略が少なからずあるでしょう。
しかし、個人的にはこの決定は、星蘭ご本人の強い希望であれば問題ないですが、そうでない場合、リスクが大きいのではないかと考えます。
星蘭さんの容姿や舞台での実力を観ている限り、映像という手段を選んだことは間違いではないとは思いますが、正直、星蘭さんの映像出演が宝塚にもたらす影響は、劇団側が予想しているより限定的なものではないかとも思います。
おそらく、すでに映像系の仕事はいくつか決まっているのでしょう。
しかし、それ以降、星蘭さんが今後も映像の世界で活躍し続けられるかの保障は何もありません。
そのような状況で「映像を中心に」と発表することはいささか時期尚早ではないかと危惧してしまいます。
退団後ではなく「いま」でなくてはならない理由が思い当たらないからです。
映像の仕事が終わったら(なくなったら)再びどこかの組へ異動?退団?
おそらくは、いま決定している仕事を行うための(休演するための)一時的な専科異動という決断だったのではないかと予想します。
もちろん、宝塚の生徒として外部出演することは、いい面もあると思います。
これまで宝塚に興味を持たなかった人たちが「こういう人がいるなら観に行ってみようかな」など、宝塚を身近に感じる機会が増えるかもしれません。
しかし、星蘭さんのファンになった人は、あくまで星蘭さんを観たいと思うでしょう。
そこで、星蘭さんが今後も宝塚の舞台に出演するのであれば、在団中に外部出演する意義があると思います。
今後の星蘭さんの活躍に注目したいと思います。
まとめ
ここまで専科へ異動する星蘭ひとみさんについて見てきました。
まとめると・・・
◆専科とは、どこの組にも出演できるエキスパート集団
◆現在は入団17年目以降のベテランのみが所属
◆入団5年目での専科入りは異例の早さ
◆在団中に外部出演した生徒の例は過去にもある
◆かつては【〇〇専科】という枠があり、舞踊、演劇、声楽など得意分野を生かすための制度が存在した
◆星蘭ひとみの今後は、TVや映画出演の可能性が考えられるも、一時的となる可能性も!?
◆長期的に活躍するためには、舞台と映像どちらも在団中に出演してこそ意味があると考えられる。