観劇

【宝塚】初観劇の友達を連れて行くならどんな公演?

「宝塚って前から1度見てみたいと思ってたんだ」という方って
思いのほか、あなたのまわりにいるものです。
ただ、通常の生活を送っていると宝塚について話題になることが稀ですので
見つけるのは至難の技ではありますが。
わたしは、これまでにそのような「一度見てみたい!」という方を何度も
劇場へお連れしたことがあります。
そこで、今回は【宝塚デビューにはどんな作品が向いているか?】について
考えてみたいと思います。

ポイント① 芝居+ショー?or芝居のみ?

宝塚の舞台構成は大きくわけて2種類あります。

芝居+ショーの【基本スタイル】
芝居のみの【1本もの】

いずれも上演時間は休憩を含め約3時間です。
さて、初観劇さんはどちらがいいのでしょう?
わたしは①芝居+ショーの【基本スタイル】がオススメです。
その理由を解説していきます。

理由① 宝塚のショーを観てほしいから

宝塚といえば、華やかなショーをイメージする方も多いのではないでしょうか。
目の覚めるような衣装に身を包み、舞台の端から端まで生徒がズラリと並ぶ光景は圧巻です!
歌とダンスのみで構成され、セリフはほとんどありません。
物語性や背景、心情などを細かく描いていく芝居に比べ、
ショーはとにかく観客を楽しませてくれる!盛り上げてくれる!
そんな頭ではなくハートで感じて楽しめる作品がショーであり、
宝塚の大きな魅力です。
ショーを観ずに帰るのはもったいない!

理由② グランドフィナーレがとにかく華やか!

芝居のみの1本ものでも、芝居が終わったあとに短いショー(フィナーレ)がつきます。
ラインダンス、群舞、デュエットダンス、大階段は1本ものの作品でも
このフィナーレで見ることができます。
しかし、ショーのフィナーレと1本もののフィナーレには大きな違いがあります。
1本ものの場合、1人1人の生徒が大階段を降りてくるグランドフィナーレも、
もちろんあるのですが衣装は芝居の役の格好で降りてきます。
衣装も劇中で着ていた衣装がほとんどですので、
通常のショーのグランドフィナーレと比べると、
いささか地味目になることは想像がつくでしょう。

しかし、ショーのグランドフィナーレはとにかく華やかな衣装とともに
トップクラスのスターたちの背負う羽根の大きさや装飾が目を見張る豪華さなのです。
もちろん1本ものでも、トップクラスはそれなりに豪華な衣装に変わるのですが
ショーとは比べ物になりません。
また、1本もののグランドフィナーレは羽根を背負わない作品も多くあるため、
初観劇さんには「これぞ宝塚!」というフィナーレを観てもらいたいと思います。

理由③ 芝居orショーどちらが好みか知ることができる

宝塚ファンの中でも、①芝居好き②ショー好きと分かれる傾向があります。
もちろん③どちらも好きという方も大勢いますが、
初観劇さんは、まだ「宝塚が何なのか?」「どんな魅力があるのか?」など
判断基準となる知識が圧倒的に少ないため、1つでも多くの作品を観てほしい。
1本ものだと芝居のみですので、もし芝居にピンと来ない初観劇さんだったら
約3時間の上演時間はまさに修行(苦行)の時間となります。
しかし、休憩後まったく違うショー作品を観ることができたら、
そこでピン!と来るものがあるかもしれない。
宝塚で上演される作品は多種多様、さらに5つの組がありそれぞれ特色があります。
組が違えば「へぇ~、これが同じ宝塚なんだ」と感じることもあるでしょうから
とにかく色々な作品に触れてほしい!という思いで、
せめて1回で2つの作品を観ることができる【芝居+ショー】がオススメなのです。

ポイント② 初観劇さんの性別は?

以前は宝塚ファン=女性というイメージでしたが、最近の宝塚は男性ファンが増えています。
週末の公演などは特に男性がたくさん!
そんな時代ですので、初観劇さんが男性という場合もあるでしょう。
わたしの経験から言うと、男性は芝居が好きな人が多いような気がします。
特に理系男子は起承転結がしっかりしていて、セリフで状況がよく理解できる
芝居が好き。
一方、ショーはセリフがなく、歌とダンスで進んでいきますので
観客の想像力や雰囲気を感じ取る能力に委ねられている部分が大きいですね。
しっかりと内容を把握したい男性にとって、
「ショーはどこをどのように理解すればいいのだろう?」と
頭をひねってしまう可能性があります。
脳科学でも男女の脳の違いが証明されているように、
女性はのため、想像力が豊かで抽象的なものからイメージを膨らませやすい
性質があるため、
ショーについて正解を追求するような見方はあまりしないでしょう。
しかし、男性脳は結論・結果を知りたいため、
抽象的で情報量が少ないショーの見方に苦戦し、
飽きてしまうこともあるかもしれません。

よって、初観劇さんが男性の場合は、1本ものの作品、
できれば原作があるものがオススメです。

ポイント③ 再演作品は実績がある!

男女問わず、再演作品はオススメです。なぜなら、実績があるから。
過去に初演し、好評だったから再演するわけです。
好き嫌いはもちろんありますが、ある一定の観客に受け入れられた証拠ですので
初演・オリジナル作品が多い宝塚の中で、ハズレが少ない作品だということに
違いありません。
再演は主に芝居が多いですが、ショーの再演もあります。
1年のラインナップを見ると、必ずといっていいほど再演ものがありますので、
迷ったら再演作品を選ぶのもいいでしょう。

番外編 初観劇さんのペースに合わせる

宝塚ファンにとって、「宝塚って楽しいね!」という言葉を聞くことは
非常に嬉しいこと。
しかし、わたしたちが初観劇さんを連れていくときに注意しなければならないことは
宝塚の魅力を伝えたい気持ちが強すぎて、初観劇さんを置いてきぼりにしてしまわないこと。
ついつい【宝塚を熱く語ってしまう】大暴走だけは避けたいですね。

初観劇さんにとっての宝塚は・・・
誰が誰だか見分けがつかない(みんな同じ顔に見える)

それなのに、つい
「中詰め(ショーの真ん中あたりにある盛り上がる場面)で銀橋(オーケストラピット前にある湾曲した橋のような舞台)の上手(舞台に向かって右側)から〇〇番目に出てた子がさ~」
なんて熱く専門用語を並べて語ったところでチンプンカンプン。

むしろ、「なんか怖い・・・」と思われて
宝塚の魅力がかき消されてしまっては本末転倒です。

初観劇さんに聞かれたことを分かりやすく答える

という程度がベストです。
初観劇さんのペースに合わせて宝塚を語りましょう。

さいごに

どんなにベテランのヅカファンでも、初観劇さんだった時代がありました。
わたしが初めて宝塚を観たときの衝撃は忘れることができません。
まさに新しい扉が目の前で開かれた瞬間をいまでもハッキリ覚えています。
そんな初観劇さんから25年経ち、宝塚を観劇することはライフワークとなり
もはや当たり前になっているわたしですが、
これから初めて宝塚を観劇する人に、「宝塚って面白いね!」と
思っていただきたい。
そのためには、初観劇の作品選びは大切です。
第一印象は良くも悪くも強烈ですから。
少しでもお役に立てたらと書き進めてきましたが、
宝塚は世界広しといっても唯一無二の存在だと思います。

是非、ご自分の目で宝塚の世界を観てみてください!

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