雪組公演『ONCE UPON A TIME IN AMERICA』が上演中です。
ギャング映画の名作が宝塚の舞台でどう表現されているのでしょうか!?
そこで今回は、
◆『ONCE UPON A TIME IN AMERICA』 の配役とあらすじ
◆ 『ONCE UPON A TIME IN AMERICA』 の見どころ
についてまとめます。
さっそくはじめましょう!
目次
『ONCE UPON A TIME IN AMERICA』 配役
まずは宝塚版『ONCE UPON A TIME IN AMERICA』の配役を見てみましょう。
ヌードルス:望海風斗(ユダヤ系移民のギャング)
デボラ:真彩希帆( 「ファット・モーの店」店主の娘でモーの妹)
マックス:彩風咲奈(ヌードルスの不良仲間でギャング)
ジミー:彩凪翔( 運輸業者組合を率いるギャング)
キャロル:朝美絢(マックスの愛人)
役どころから見るに、アメリカの裏社会の匂いがぷんぷんしますね。
ギャング映画なので当たり前ですが(笑)
続いて、物語のベースとなる映画のあらすじをおさえておきましょう。
かなり面白そうなので、結構詳しく書きましたが、
後半はネタバレがありますので、知りたくない方は読み飛ばしてくださいね。
『ONCE UPON A TIME IN AMERICA』 あらすじ
舞台は1920年代、 禁酒法下のアメリカ・ニューヨークから始まる。
ユダヤ系移民のヌードルスは不良少年たちとつるんでいたが、引っ越してきたマックスも仲間に加わり酒の密売をし、金を稼ぎ始める。
稼ぎの半分を共同基金とし、駅のコインロッカーに貯めていた。
仲間が殺されたことに激高したヌードルスは、相手に復讐し、刑務所へ行くことになる。
6年後、刑期を終え出所したヌードルスはかつての仲間と出会う。
そこには美しく成長したデボラの姿があった。
デボラは少年時代、ヌードルスが思いを寄せていた娘で、不良仲間ムーの妹だ。
マックスは大物マフィアや政治家から裏仕事を請け負うようになっており、ヌードルスと対立するようになる。
時代は変わり、禁酒法が廃止されることになり、マックスはより大きな稼ぎを得るため、連邦準備銀行を襲うと言い出す。
※ここからネタバレを含みますので、結末を知りたくない人は飛ばしてくださいね。
マックスの愛人・キャロルはそんな無謀な計画を止めさせようと、ヌードルスへ警察に情報を流してほしいと頼む。
ヌードルスは、警察に連絡するも、マックスと仲間は現場に向かう途中に射殺される。
マックスは顔を判別できないくらい損傷が激しく、ヌードルスは仲間を売ったと命を狙われる存在になる。
共同基金から金を持ってニューヨークを出ようとロッカーを開けると…そこにはあるはずの金がなくなっていた。
誰が盗んだのか分からないまま、ヌードルスはニューヨークをあとにする。
時は経ち、35年後。
ヌードルスがモーの店にあらわれる。
誰か分からないが呼び出されたという。
ヌードルスはこの謎を解くため、マックスの墓を訪れると、そこにはコインロッカーの鍵が吊るされていた。
ロッカーの中には「次の仕事の前金である」と 大金が入っていた。
ヌードルスはベイリー在団で働いているキャロルに会う。
しかし、そこに飾られた写真にはデボラの姿も写っており、不審に思ったヌードルスはデボラを訪ねる。
デボラはベイリー長官の愛人になっていたのだ。
ベイリー長官主催のパーティーに出席したヌードルスは、そこでベイリー長官として生きているマックスと再会する。
35年前の数々の謎の出来事はすべてマックスが仕掛けた罠だった。
マックスは現在、汚職事件でで窮地に立っており、「自分を殺してくれ」とヌードルスに頼む。
ヌードルスはその申し出を断る。
外に出たヌードルスを追ってきたマックスは、ゴミ収集車が通り過ぎると、その姿を消していた。
『ONCE UPON A TIME IN AMERICA』 見どころは?
映画のあらすじをおさえたところで、宝塚版の見どころはどこでしょう?
宝塚の男役が演じるマフィア
望海風斗を筆頭に彩風咲奈など男役の繰り広げるマフィアの世界が堪能できるところでしょう。
スーツまつりになるのではないでしょうか?
望海さん、彩風さん、彩凪さんの超絶かっこいいマフィア姿が今から楽しみです!
望海風斗の年齢幅のある演技
主演のヌードルス役は、映画ではロバート・デ・ニーロが演じています。
また、時代が大きく飛ぶため、演じる役の年齢が10代~50代頃までと非常に幅広いことも特徴です。
望海さんの年齢ごとの演じ分けにも注目したいですね。
望海さんがギャングを演じるのは『アル・カポネ』以来、2度目となりますが、ヌードルスはカポネとはかなり違うタイプのギャングと言えるでしょう。
『壬生義士伝』『ファントム』などで人物の細かい心情を丁寧に表現される現在の宝塚屈指の役者である望海風斗さんのヌードルスは、大いに期待したいところです。
彩風咲奈の演じる男の友情と裏切り
そして、彩風咲奈のマックスも非常に大きな見どころでしょう。
さらに、望海さんの背中を見て演技力にも磨きがかかっているように感じますので、ヌードルスとの友情や裏切りなど、少年から大人の男に成長していく上での審理描写も魅せてくれるのではないかと期待しています。
彩風咲奈の男らしさ×マフィアが合わさると、どんなかっこいい姿が見れるのでしょう!
大いに期待できる作品と言えるでしょう!
朝美絢の女役
マフィア姿の朝美さんが観れるのかと思いきや…、この公演では女役を演じるということで驚いたファンも多かったのではないでしょうか?
ポスターは美しかったですし、マフィアの愛人というアウトローな世界に生きる女性・キャロルという役は男役が演じた方がスパイスが効きそう!
しかし、「男役・朝美絢が観たかったのに…」というファンにも朗報が!
どうやら、『ONCE UPON A TIME IN AMERICA』では男役としても登場するシーンがあるらしいですよ!
これは、制作発表で演出の小池修一郎先生が初めて明かし、朝美さん自身も驚いていました。
ダンスシーンらしいのでセリフはないでしょうが、朝美絢の男役姿も観れそうですね。
まとめ
まとめると・・・
◆『ONCE UPON A TIME IN AMERICA』はアメリカの名作ギャング映画
◆ギャング映画でありながら、サスペンス要素も含む面白いストーリー
◆見どころは・・・
①望海風斗の細かい心理描写
②彩風咲奈の男らしいギャング姿
③朝美絢の女役!そして男役!!