文春が宝塚の生徒に関するアンケートを行っていることをご存じでしょうか?
その内容は「推せるジェンヌ」「推せないジェンヌ」をファンに投票させて、ポイント化し、ランキングをつけるというもののようです。
順位をつけて文春が何をしたいのかは不明ですが、11月末に中間発表が公開されました。
今回は、内容のまとめと思うことを書いてみようと思います。
目次
文春の宝塚アンケートの内容
賛否両論ある文春のアンケート。
色々な意見はあるでしょうが、1メディアとしてファンを対象にアンケートを行うことは自由でしょう。
個人的には賛成でも反対でもなく、静観している状態です。
このアンケートは・・・
①「推せるジェンヌ」「推せないジェンヌ」を3名ずつ(1位~3位)選ぶ
②その理由をそえて投票
らしいです。
1位=5点、2位=3点、3位=1点とポイント化し、最終結果にまとめるという手法のようです。
文春の宝塚アンケート中間発表の内容
文春のホームページに行けば分かることですが、11月29日に発表された中間発表は以下の通りでした。
推せるジェンヌ
まずは、ファンなら「ご贔屓がこちらに入っててほしい!?」
「推せるジェンヌ」の暫定トップグループから。
【推せるジェンヌ】(五十音順)
朝美絢(雪組)
明日海りお(元花組トップスター)
芹香斗亜(宙組2番手)
月城かなと(月組2番手)
望海風斗(雪組トップスター)
鳳月杏(月組)
真風涼帆(宙組トップスター)
水美舞斗(花組)
柚香光(花組トップスター)
礼真琴 (星組トップスター)
この暫定発表では、全員男役で娘役はいません。
まずは、「推せるジェンヌ」を組ごとに見てみると…
◆花組:2名(OG1名)
◆月組:2名
◆雪組:2名
◆星組:1名
◆宙組:2名 計10名
明日海りおさんは11月24日で退団していますが、明日海さんも加えると「推せるジェンヌ」がもっとも多いのは花組。
もっとも少ないのは星組となっています。
推せないジェンヌ
一方、ファンなら「ちょっと複雑!?」
推せないジェンヌの暫定トップグループ。
【推せないジェンヌ】(五十音順)
彩風咲奈(雪組2番手)
芹香斗亜(宙組2番手)
珠城りょう(月組トップスター)
轟悠(専科)
華優希(花組トップ娘役)
真風涼帆(宙組トップスター)
美園さくら(月組トップ娘役)
優波慧(花組)
柚香光(花組トップスター)
礼真琴 (星組トップスター)
10名中、男役8名、娘役2名となっています。
組ごとに見てみると…
◆花組:3名
◆月組:2名
◆雪組:1名
◆星組:1名
◆宙組:2名
◆専科:1名 計10名
「推せないジェンヌ」がもっとも「推せるジェンヌ」同様花組でした。
よくも悪くも、花組には話題性があるということでしょうか。
「推せる」「推せない」どちらにもランクイン
「推せるジェンヌ」「推せないジェンヌ」どちらにも名を連ねているのは…
◆芹香斗亜
◆真風涼帆
◆柚香光
◆礼真琴
4名中、3名はトップスターですね。
ファンも多いけど、アンチも多いということでしょう。
人気商売の宿命ですから、驚くことではないでしょう。
逆にここでランクインされているスターたちは、注目度が高いということでもありますね。
一挙手一投足が注目され、話題になりやすい。
注目されることは、スターの条件でもありますから、決して悪いことではないと思います。
文春の宝塚アンケートで見る宝塚のいまと今後
このような1メディアのアンケートに意味があるのかについてはおいておいたとしても、1つの統計結果と考えると、ある一定の意味あるものととして個人的には捉えています。
投票している宝塚ファンがわざわざウソをつくこともないと思いますから、比較的いまの宝塚の人気度、話題性のあるなしと相違ない結果になるのではないでしょうか。
劇団はもちろん、このようなアンケートは行いませんので、外部が勝手に行っていることとは言え、興味のあるファンは少なくないでしょう。
アンケートは12月13日まで延長されたようですので、最終結果を見てみないことには分かりませんが、当ブログでも人気(話題性)ランキングを出しているので、結果には注目したいです。
絶大な人気を誇った明日海りおさんが退団したいま、宝塚の人気度(話題性)はスター、組ともに今後変わっていくことが予想されます。
少し触れておこうと思います。
花組
花組は明日海りおさんが退団され、柚香光さんを中心に新体制になりました。
話題性のある柚香さんと、「推せるジェンヌ」にランクインの水美舞斗という同期スターとともに人気をけん引していくことになるでしょう。
明日海さんほどの人気まで押し上げられないにしろ、今後も花組は人気のある組になると思っています。
月組
人気(話題性)では、少々分の悪いように感じる月組ですが、2番手の月城かなとさんは人気が高いですね。
また明確な番手はありませんが鳳月杏さんが月組へ戻ったことも月組人気を押し上げる大きな力になるのではないでしょうか。
個人的には月組の舞台は好きですし、人気=実力がないというわけではないのが宝塚ですから、チケットが比較的取りやすく、海外ミュージカルを上演する頻度の高い月組は、宝塚ビギナーさんを連れて行くのにおすすめの組だと考えています。
雪組
望海風斗さんの人気、実力はともに非常に高いため、雪組の人気は非常に高いでしょう。
さらに、朝美絢さんの人気は非常に高く、望海さんに次ぐ人気ぶりと言えるかもしれません。
今度、朝美さんを正3番手として活躍の場を増やしたいと劇団は考えているでしょうから、雪組人気はまだまだ続きそうです。
ただ、望海風斗さんの退団時期が気になります。
個人的には2020年中ではないかと考えているので、望海さんの次は彩風咲奈さんでほぼ間違いないでしょう。
望海さん退団後の雪組の人気はいまより少々低くなることが考えられます。
ただ、芝居で魅せられる雪組の魅力は他にもたくさんありますから、引き続き注目したい組です。
星組
紅ゆずるさんの後を引き継ぎ、礼真琴さんの新体制がスタートしました。
プレお披露目の『モーツァルト』のチケット難は深刻でした。
舞台の内容も、プレお披露目として文句ない素晴らしいものでしたので、今後星組人気はさらに上がっていくのではないかと予想しています。
また、今回ランクインしてはいませんでしたが、瀬央ゆりあも実力者ですので、星組の人気を支えてる存在として大きく成長していくことが考えられます。
花組同様、トップと同期スターとして話題性もあり、注目していきたいです。
宙組
トップスター以外で唯一「推せるジェンヌ」「推せないジェンヌ」どちらにもランクインした芹香斗亜が2番手を務める宙組はトップスターの真風涼帆とともに、話題性の高いスターが揃っていることになります。
最近の宙組は5組の中でもっとも番手がはっきりとしている組で、番手スターの個性も特徴的で非常に安定している状態と言えます。
次回作『アナスタシア』も人気公演になるでしょう。
今年になって真風涼帆にスポンサーがついたことで、「長期になるのでは?」という憶測もありますが、2番手の芹香斗亜が控えていることもあり、当初の予定が少し伸びることはあっても、ここからさらに何年もトップスターを務めるということ可能性は低いのではないかと考えています。
まとめ
ここまで文春が行っている「推せるジェンヌ」「推せないジェンヌ」の中間発表の結果をもとに内容といまの宝塚を見てきました。
まとめると・・・
◆文春の宝塚アンケート「推せるジェンヌ」「推せないジェンヌ」はベスト3をそれぞれ3人ずつ選び理由とともに投票するもの
◆「推せるジェンヌ」「推せないジェンヌ」どちらにもランクインしている生徒が4人
◆組ごとにみると花組がもっとも多くランクイン。良くも悪くも話題性がある組であると考えられる。