【宝塚=女性ファンばかり】というイメージがありませんか?
客席を見渡すと女性が多いのは確かです。
先日「宝塚って男性が観に行っていいの?」と、ある男性に聞かれました。
宝塚の劇場に足を踏み入れるのは、わたしたち女性ファンが考えている以上に
男性にとっては敷居が高いのでしょう。
そこで、今回は【男性が宝塚を観る】ことについて考えてみたいと思います。
目次
男性が宝塚を観に行ってもいいの?
早速結論ですが・・・いいに決まってます!
むしろどんどん宝塚を観に行ってほしいと思います。
宝塚は性別に関係なく楽しめる、極上のエンターテイメントと言えるでしょう。
男性が宝塚に敷居が高いと感じたり、敬遠する理由のほとんどは【食わず嫌い】。
宝塚と無縁の生活を送っているであろう男性たちは、
ただ宝塚と接点を持つきっかけがないだけ。
「たまたま付き合った彼女が宝塚ファンだった」
という理由でもなければ、まったく宝塚に興味のなかった男性が
劇場に足を運ぶことなど皆無でしょうからね。
最近の宝塚は男性ファンが急増中!
わたしは25年間、宝塚歌劇を観ていますが、最近の宝塚で大きな変化と感じるのが
【男性の観客が増えた!!】
ということです。
わたしが観劇する週末の劇場は、自分が座っている場所から前後左右を
ぐるっと見渡したとき、男性を見つけられないということはまずありません。
これは大きな変化です!
なぜかと言えば、わたしが宝塚を観始めた頃の劇場では、
男性のお客さんがかなり目立つ存在でした。
「へぇ~、男の人も宝塚観るんだ・・・」と子ども心に思っていましたし、
「家族に宝塚の生徒がいるのかな」と思われるような存在だったでしょう。
それが最近の劇場では、男性の姿はもう当たり前。
開演前や休憩中に男性トイレに行列ができていることだってあるくらいですから、
いかに宝塚を観に行く男性が増えたかということをお分かりいただけるかと思います。
どんな男性が宝塚を観に行くの?
宝塚を観る男性ファン=ヅカ男子という言葉もあるくらいですが、
はたして、宝塚を観に行く男性たちはどのような人たちなのでしょうか?
特徴はあるのでしょうか?
特徴① おたく感はない!
まずは外見ですが、アイドルのファン、アニメファンとは少々異なるでしょう。
かと言って、特段おしゃれでセレブ感があるというわけでもない、
言ってみれば、町中でよく見かえるようないたって普通の男性たちが圧倒的に多いです。
ただ、劇場という非日常的な空間ということもあり、
身だしなみはきちんと整っている方が多い印象です。
もちろんジーパンの方もいますが、サンダルはいません。
特徴② 年齢幅が広い
女性ファンはもちろんですが、
男性ファンの年齢の幅が広いことも特徴です。
下は小学生から、上は70代、いやそれ以上?のダンディなおじさままで、
まさに老若男女が1つの劇場に集っている。それが宝塚です。
先日、男子高校生が2人で観に来ていて、休憩中にそれぞれの感想を言い合っている姿を
微笑ましく眺めてしまいました。
あらゆる年代の人に受け入れられる【宝塚】の懐の深さを感じます。
特徴③ 上演中寝てる人が少ない
時々、上演中に船をこいでいる人を見かけますが、
男性で熟睡している人を見かけることは少ないです。
(女性の観客が多いので、一概には比較できないのですが)
家族や恋人に無理やり連れてこられているというより、
ちゃんと自分の意思で宝塚を観に行っているのだろうと推測できます。
特徴④ 穏やかでマナーが守れる人
これは性別に関係ない部分もありますし、
完全にわたしの勝手な見方ではあるのですが、客席で見かける男性の多くは
穏やかそうできちっとした人という印象を受けます。
宝塚は一般的な客席に比べて前の席との距離が近く、
すでに着席している人の前を通って自分の席にたどり着くだけでもなかなか大変です。
女性でも大変なのに、女性より身長の高い男性はもっと大変なはず。
座ると膝が前の席についてしまうという男性もいるほどですから、
約3時間の上演時間を、狭い空間で足を投げ出したりすることなく
観劇できる忍耐力も必要です。
そのような環境で嫌そうな顔をしたりする人を観たことはありませんし、
むしろ「大きくてすいません」とでも言うように、
なんとなく小さくなっている方までいます。
また、生徒の私設ファンクラブに入っている男性ファンもいます。
ファンクラブには様々なルールがあります。
中には宝塚ならではの独特なルールもありますが、
いずれも協調性が必要ですので、和を重んじて決められたルールを守れる
常識的な男性ファンが多いという特徴もあります。
特徴⑤ 柔軟性があり、懐が深い
女性でも宝塚を観るという機会がない人が多いですが
男性はさらにきっかけが少ないでしょう。
さらに、【宝塚=女性の世界】というイメージから
「宝塚なんて・・・」と見向きもしない男性は大勢います。
しかし
・知らない世界だから観ない人
と
・知らない世界だから観てみる人
に分かれます。
宝塚ファンになる男性は後者が圧倒的に多いはず。
既成概念にとらわれず自由な発想で物事を見れる柔軟性があり、
懐が深い人々と言えます。
社会的に成功している男性の中にも、多くの宝塚ファンがいるというのも納得できます。
さいごに
ここまで【宝塚×男性】という視点で考えてきました。
もしこれまで「宝塚=女性ばかりで男性は観ない」というイメージがあった方は
少しイメージが変わりましたか?
「宝塚、興味はあるんだけど・・・」
という男性が意外に多いのも事実です。
そういう方は、【劇場に行ってみる】というアクションを起こすために
「ほんの少しの勇気」が必要なだけ。
知らない世界だから観てみる
新しい世界の扉を開けてみることを強くオススメします。