東京公演を観劇をメインにしている筆者ですが、
これまでに【神席】と呼ばれる1階前方のSS席でも観劇してきました。
そこで、今回はSS席、本当に【神】なのか??
について、独自の視点で考えてみたいと思います。
目次
【神席】SS席とは何?
宝塚を観劇できる専用劇場である宝塚大劇場と東京宝塚劇場にある座席の種類は
①SS席 ②S席 ③A席 ④B席という区分になっています。
この中で①SS席は、1階1列~7列のセンターブロックのみ
(宝塚大劇場はサブセンターブロックも)という、
すべての座種の中でもっとも座席数の少ない大変希少な席なのです。
相撲でいう砂被り席のようなイメージでしょうか。
まさにスターが目の前を通り過ぎ、息づかいや遠目では見ることのできないような
繊細な表情まで、SS席なら観ることができると言えます。
まさに、SS席での観劇はヅカファンの憧れと言っても過言ではないでしょう。
SS席の魔力
わたしは観劇中に、時々周りの客席を見渡します。
観客の様子は様々で、自分だけがその作品に入り込んでいるときには
決して分からないような作品の評価が客席には表れているからです。
上演中、舞台ではなく客席を見渡すような変わり者は
ほとんど存在しないでしょうから、他の観客と目が合うことはこれまでに一度もありませんが
S席に座っているときに見渡す客席は面白いくらい様々です。
・ニコニコしている人
・うっとりしている人
・今にも寝そうな人
・完全に寝ている人
・泣いてる人
・何かメモしている人
しかしSS席で見渡すと、随分違います。
SS席(または近くのS席前方席)に座る観客は、
舞台を見上げながら幸せそうな顔・顔・顔が続いています。
これがSS席の魔力!
SS席からの眺めは
【宝塚の最高な状態で観るという恩恵をもっとも享受できるベストポジション】
なのだと、観客の表情からも改めて確信しました。
魔力① スターの美しさが桁違い
舞台との距離が非常に近いSS席のことですから、そこからの眺めはS席やA席などより
【粗が目立つ】なんてことはないのかしら?
と考えてしまいますが、宝塚に限って言えば自信をもって
「そんなことはない!」と言えます
前方席に行けば行くほど、スターが美しく見える!
これは、決してオーバーな言い方ではありません。
本当にキレイに見えます。
キレイに見える一番の理由は計算しつくされた【照明効果】が大きいでしょうが、
その【効果】の恩恵を一番得られるのがSS席なのです。
魔力② スターからの目線
【スターからの目線】が向けられるのも、SS席が【神席】と言われる大きな理由でしょう。
わたしの感覚ですが、S席前方よりSS席の方が目線が来る確率は高いと感じます。
キラキラの瞳に見つめられたら、ファンならずともドキッとしてしまうかもしれませんね!
魔力③ 衣装・セット・小道具など細部まで見ることができる
衣装や装置、小道具など出演者以外の部分も、本当によく作られていますので、
それぞれのスタッフのこだわりをしっかり見ることができるのも前方席の魅力です。
わたしは学生時代から舞台製作をかじっていますが、1つの舞台作品が完成するまでの
裏方の努力は並大抵のものではありません。
正直、日の目を浴びるか分からない(観客に見えるか分からない)、
でも、作品にはなくてはならないものを細部に至るまでリサーチし、
1つ1つ心をこめて作り上げていく作業は気の遠くなる作業でしょう。
そんなスタッフの努力の結晶を見ることができるのもSS席ならではの魅力と感じます。
魔力④ 作品の世界に入り込みやすい
SS席などの前方席は後方席に比べ、
・圧倒的に舞台に近い
・舞台の方が高いため、見上げる姿勢になる
という理由から、
観劇中に他の客席や前列に座る人の頭などが視界に入りにくくなります。
【視界入るのは、舞台で上演されている作品だけ】
というファンにとっては最高の状態となり、
作品自体に気持ちが入り込みやすくなるという特徴があります。
観客としては、舞台に足を運ぶ以上、
「その世界に引き込まれたい」
「感情移入して、非日常・非現実的な世界を追体験したい」
と思っているわけですから
その願いが叶えられる条件がそろいやすいのもSS席の魅力です。
芝居では、出演者の細かい表情、しぐさも見ることができるため、感情移入しやすくなり、
ショーでは、視界いっぱいに華やかな世界が広がるため、
その世界観にグッと引き込まれることでしょう。
さいごに
さて、ここまでSS席の魔力とも言える魅力を考えてきましたが如何でしたか。
やはり【距離が近い】ということは最大の魅力と言えるでしょう。
では、表題の
【SS席は本当に神席なのか?】
という疑問に対するわたしの考えですが、
【神席】となる席はSS席の中でもさらに一部の席
というのが答えです。
魔力①~④で挙げた神席の理由が当てはまるのか、当てはまらないのか。
次はSS席の座席をさらに分けて考えてみようと思います。
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