宝塚歌劇を通年で上演する宝塚大劇場、東京宝塚劇場ともに
客席数は2000席以上という大きい劇場です。
SS席~B席まで様々な種類の座席がありますが、
なかでもS席はもっとも客席数が多く、広範囲に存在します。
そのため座席によっては「同じ金額とは思えない・・・」と
感じてしまうこともあるでしょう。
今回は【S席はやっぱり不公平なのか?】についてて考えます。
S席ってどんな席?
まずはS席について解説しておきましょう。
場所は?
東京宝塚劇場の座席表を見てみましょう。
1階席と2階席があり【S】と書かれた場所がすべてS席です。
★1階席:1列目~7列目のセンターブロックを除くすべての座席
★2階席:1列目~6列目までのすべての座席
1階1列目と24列目や2階6列目はすべてどちらも同じS席です。
もちろん料金も同じです。
この写真は東京宝塚劇場の客席です。
いかにその範囲が広いかお分かりいただけるはずです。
ちなみにわたしは1階最前列のS席と2階最後列のS席、
どちらにも座ったことがありますが、正直、まったく印象が違います。
S席は劇場の何%を占める?
兵庫県の宝塚大劇場と東京の東京宝塚劇場では客席数や座席の配置が異なります。
それぞれの座席数に占めるS席の割合はこのようになっています。
【宝塚大劇場】
◆総座席数:2550席
◆S席:1408席
総座席数に占めるS席の割合:約55%
【東京宝塚劇場】
◆総座席数:2065席
◆S席:1440席
総座席数に占めるS席の割合:約70%
特に東京宝塚劇場のS席の占める割合は約70%!大部分がS席ですね。
料金は?
S席の料金は1枚¥8800円です。(宝塚大劇場は¥8300)
(2019年10月より東京¥9500、宝塚¥8800に価格改定されます)
¥8800払って、
あるときは出演者の汗まで飛んできそうなかぶりつき席で目線までどんどん飛んでくる前方。
あるときは、オペラグラスを覗かないと誰がどこにいるか分からないほどの後方席。
「S席を2種類に分けて料金に差をつけてみたらいいのでは?」と提案したくなります。
結論
やはりS席は広範囲ゆえ、舞台との【距離】という物理的にどうやっても縮めることの
できないギャップが存在することは確かです。
表題の通り「S席は不公平なの?」と聞かれたときのわたしの答えはこうです。
「観劇スタイルによって不公平な席にもなるし、良席にもなる!」
ギャップを埋める方法は存在しませんが、不公平感は解決する方法があると考えています。
一体どういうことでしょうか?
次回は・・・
「不公平と感じる観劇スタイルを、良席に変える観劇方法」をご紹介します。