毎年、春になると宝塚音楽学校の合格発表や卒業式の映像をTVで目にされる方は多いのではないでしょうか。
高倍率で知られる宝塚音楽学校の受験生たちは、いつの日かあの制服に袖を通すことを夢見て来る日も来る日もレッスンを続けているのでしょう。
そんな宝塚音楽学校の「制服がかわいい」とちょっとした話題になっています。
宝塚音楽学校に入学を許された者だけが着ることのできる受験生の憧れである制服はどのようなものなのでしょう。
また、毎年恒例の修学旅行の行先や偏差値についても見ていくことにしましょう。
さっそく始めましょう!
宝塚音楽学校の制服
宝塚音楽学校の制服の変遷が分かります。
こちらは2019年度入学の107期生の入学式の様子です。
現在は、グレーのジャケットにスカート(ワンピース)、そして小さな赤いリボンがついています。
登下校の際には、グレーの帽子を着用しています。
この写真は冬服で、夏服はジャケットがなく、グレーのワンピースの下の白い半そでのブラウス姿です。
入学式で上級生から校章をつけてもらうのも風物詩となっています。
この制服のデザイナーは森英恵さん。
宝塚音楽学校には厳しい校則があり、身に付けるものや言動もしっかり決められているようです。
◆ 予科生は白・黒・グレー・茶以外NG。
◆ブランド品はNG。
◆腕時計は黒皮のみ。(文字盤や針も色の指定ありと聞いたことがあります)
◆制服の裏にガムテープを仕込んでいてゴミ、チリ、髪の毛など床に落ちていたらガムテープで取る。
◆階段の一段飛ばしや予科生はエスカレーターの利用禁止。
◆阪急電鉄に乗る時は全生徒最後列車両に乗り予科生は電車到着・通過時に一礼をする。
◆電車での着席禁止。
他にも膨大な決まり事があるようです。
予科生は特に大変ですね…。
そんな厳しい音楽学校生活で楽しみにしている生徒が多いであろう修学旅行。
次は宝塚音楽学校の修学旅行について見てみましょう。
修学旅行はどこへ?
2年制の宝塚音楽学校では、予科生と本科生はそれぞれ出かける場所が違います。
時期は毎年7月のようです。
◆予科(1年目)は【学年旅行】と称し、京都・天橋立へ
◆本科(2年目)の【修学旅行】で北海道へ (3泊4日)
訪れる場所は毎年同じで本科生たちは札幌市にある、さっぽろ羊ヶ丘展望台のクラーク博士の銅像「丘の上のクラーク」の前で集合写真を撮影するのが慣例のようです。
日頃の鍛錬の成果か、非常に美しいポーズでバシっと決まっている写真を
よく見かけます。
また「白い恋人パーク」で音楽学校の生徒を見かけたという情報もあります。
札幌周辺を観光するのかもしれませんね。
同期との楽しい思い出として、入団後も音楽学校の修学旅行の話をする生徒もいますから、日々の厳しい芸の道の中で、ほっと心やすらぐ時間となるのでしょう。
しかし、どこにいても宝塚音楽学校の生徒たちの美しい立ち姿や行動は目を引くようです。
宝塚音楽学校の偏差値
宝塚音楽学校は非常に倍率が高いことで有名ですが、入学するのに偏差値は関係あるのでしょうか?
結論から言うと、宝塚音楽学校の入学試験には学力試験はありませんので、偏差値は関係ないと言っていいでしょう。
さらに、入学試験を受けることができるのは15歳~18歳までと年齢の幅があるため、同じ学年で入学したとしても実際は年齢がまちまちなのが宝塚音楽学校なのです。
本来は、自分より下の学年の人であっても、宝塚音楽学校では上級生となる場合は珍しくありません。
年齢よりいつ宝塚に入学したのが早いか遅いかで上下関係がはっきりします。
年齢より実力や経験値が優先されるのが芸事の世界なのでしょう。
また、生徒の出身校は入団すると『宝塚おとめ』という団員一覧に明記されます。
公立、私立どちらの出身者もいますが、どちらかといえば、私立の女子中または女子高の出身者が多い印象を受けます。
まとめ
ここまで、宝塚音楽学校の制服や修学旅行、偏差値について見てきました。
まとめると・・・
◆宝塚音楽学校の制服は時代により大きく変化している。
◆現在の制服はグレーを基調とした制服でデザイナーは森英恵さん。
◆制服以外に厳密なルールがあり、腕時計の色も指定がある。
◆宝塚音楽学校の修学旅行は毎年7月に予科生、本科生は別の場所へ行く。
◆宝塚音楽学校は学力試験はないため、偏差値は関係ない。