宝塚歌劇団に入団するために誰もが突破しなくてはならない関門。
それが、宝塚音楽学校に合格することです。
しかし、宝塚音楽学校は非常に狭き門として有名で、思い立ってすぐに合格できるような学校ではありません。
中には幼少期から宝塚に合格することだけを目指してレッスンを重ねてきた筋金入りの宝塚ファンや海外のバレエコンクールに出場経験があるハイレベルな受験生とともに戦わなくてはいけません。
合格することは確かに難しい学校ではありますが、全員が全員、幼少期からレッスンをしていたり、ハイレベルなダンスや歌唱力を持っていなければ合格しないかといえば、そうでもありません。
そこで、今回は「宝塚音楽学校に合格しやすいのはどんな人?」という疑問を解決していこうと思います。
また受験回数や合格基準・人数も見ていきましょう。
さっそく始めます!
宝塚音楽学校に合格するには
宝塚音楽学校に関わらず、受験したいと思う学校の受験対策は必須ですね。
まずは、宝塚音楽学校の受験内容をおさえておきましょう。
宝塚音楽学校の受験内容
宝塚音楽学校の受験は第3次試験まであります。
【第1次】面接
【第2次】面接、ダンス・バレエ・歌唱・新曲視唱
【第3次】面接、健康診断
第1次試験は面接のみ。
どんなにダンスや歌唱レッスンを積んでも、第1次試験で宝塚の求める容姿端麗でキラリと輝く人と判断されなければダンスを踊ることも歌を披露することもできません。
まずは、姿勢正しく、ハキハキした、舞台人としてふさわしい【見た目】や【動作すべて】が重要なのです。
※試験内容の詳しい内容はこちらの記事をご覧ください。
合格基準と受験回数
試験内容が分かったところで、次に気になるのは合格基準です。
学校側が【応募資格】として公表しているのは以下の2つ。
①受験時に中学卒業あるいは高等学校卒業又は高等学校在学中の方
②容姿端麗で、卒業後宝塚歌劇団生徒として舞台人に適する方
1つ目は年齢に関して。
宝塚音楽学校は中学卒業から高校卒業まで最大4回受験することができます。
重要になってくるのは、2つ目でしょう。
【容姿端麗】という言葉の中には、見た目や立ち居振る舞いの美しさはもちろんのこと、内面の美しさも大切です。
入学後、厳しい上下関係と集団生活の中で芸を磨き、宝塚の教えを受け入れ、実行できるだけの素養があるのかという部分も見抜かれるでしょう。
宝塚音楽学校は、宝塚の舞台人として必要なものはすべて2年間で教育するという方針ですので、必ずしも高いレベルの生徒を求めているわけではないでしょう。
もちろん、ダンスや声楽の技術が突出している生徒は合格できる可能性はありますが、どちらかといえば「完成形」ではなく「将来性」を重視しているように思えます。
まだ何色にも染まっていなくて、宝塚色に染まることができる柔軟な心身を持ち合わせたダイヤの原石のような生徒を求めているでしょう。
合格人数
宝塚音楽学校の合格人数は、約40名です。
2008年度入学の96期より約40名になりましたが、それ以前は45~50名ほど合格していた年もありました。
ちなみに2019年度に入学した107期の受験者数は915人で、倍率は22.87倍でした。
以前は1000人を越える受験生がいましたが、ここ最近は2年連続で1000人を切っています。
少子化の影響が宝塚にも押し寄せているのでしょうか。
まとめ
ここまで宝塚音楽学校に合格するためにおさえておくべきものを見てきました。
まとめると・・・
◆宝塚音楽学校に合格するための2つの基準は・・・
①年齢(中学卒業~高校卒業まで)
②容姿端麗で卒業後宝塚歌劇団の生徒として舞台人に適している人
◆宝塚音楽学校が求めている人材は完成形ではなく将来性。
◆宝塚音楽学校を受験できる回数は最大4回
◆合格者数は約40名
◆最近は受験者数が1000人を切っているが、倍率は依然として高い。