花組の男役人気スター・水美舞斗さん。
確かな実力、そして舞台での男らしさと素敵な笑顔のギャップがなんとも言えない…とファンの間でも有名な愛されキャラである水美さん。
「花組の実力派男役なのに、将来が不安…」
「組替えする可能性は?」
「そもそもトップにならずして退団しちゃうなんてことあるの?」
など、少しもやもやしながら観ているファンも少なくないでしょう。
今回は、多くのファンが気になる【水美舞斗さんの今後】について、考えていたいと思います。
さっそく始めましょう!
水美舞斗について
まず、マイティーこと、水美舞斗さんのプロフィールをおさえておきましょう。
芸名 | 水美舞斗(みなみ まいと) |
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出身地 | 大阪府寝屋川市 |
出身校 | 大阪国際大和田中学校 |
身長 | 170cm |
愛称 | マイティー、みなみ |
初舞台 | 2009年宙組公演「薔薇に降る雨/Amour それは…」(95期) |
成績 | 3番(45人中) |
同期 | 礼真琴、柚香光、月城かなと、朝美絢、桜木みなと、瀬央ゆりあ、愛希れいか、妃海風、実咲凛音 など |
新人公演主演 | 1回『カリスタの海に抱かれて』 |
バウホール主演 | 1回『Senhor CRUZEIRO!』 |
スターの宝庫と言われる95期出身の中で、成績は3番という相当な実力の持ち主だということが分かります。
現在の水美舞斗について
これだけの好成績で実力もある水美さんが新人公演、バウホール主演ともに1回というのは、正直「あれ?」と思ってしまいます。
さらに、花組での現在の扱いはスター路線ではあるものの、どうもいまひとつ輝ききれていないという印象がぬぐいきれません。
もやもやしているファンも多いのではないでしょうか。
水美舞斗さんを語る上で、欠かせないのは同期でありトップスターの柚香光さんの存在でしょう。
柚香さんは、水美さんはともに中卒で宝塚音楽学校に入学した同じ年。
さらに、組配属も同じ花組で、切磋琢磨しながら成長してきた大切な存在でしょう。
しかし、入団時から実力は水美さんの方があるけれど、目立つのは柚香さんという構図があり、なかなかスポットが当たりずらい印象でした。
その状態は、現在も続いているように感じます。
入団時の成績も、3番の水美さんに対し、柚香さんは20番ですので、少々差がありますね。
水美舞斗と宝塚のスター制度
一方で、実力と必ずしも比例しないのが宝塚の【スター制度】です。
「スター性」「オーラ」「華」「運」「時期」など、目に見えないものが想像以上に大きな決め手になっているのが宝塚。
その部分において水美さんはの現状は、少々気の毒な状態に見えてしまうかもしれません。
本当は、もっと活躍の場を与えられるべきだと思いますし、与えられたチャンスを物に出来るだけの実力はあるはずなので、劇団はもう少し下級生のときに水美さんにチャンスを与えるべきだったとも思います。
水美舞斗がトップスターになる可能性
多くのファンが気になることといえば、「水美さんがトップスターになるのだろうか?」ということでしょう。
このまま組替えをしないで花組に在籍し続けると仮定した場合、正直厳しいのではないかと思います。
おそらく現在の花組の男役の構成は以下のようになるのではないかと予想します。
トップスター | 柚香光 |
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2番手 | 瀬戸かずや |
3番手 | 水美舞斗 |
4番手 | 永久輝せあ |
しかし、正直3番手4番手はかなり不透明です。
2020年1月の柚香さんのプレお披露目である『DANCE OLYMPIA』では、水美さんと雪組から組替えしたばかりの永久輝さんが出演しますので、そのときの様子でだいぶ見えてくるはずですから注目ポイントです。
この時点で、永久輝さんと水美さんが同等の扱いであれば、次期トップスターは永久輝せあさんで間違いないでしょう。
おそらく組替えしたばかりで同等の扱いはないと予想しますが…。
しかし、確実に将来的にトップスターになるであろう永久輝せあさん。
ポイントは、柚香さんと永久輝さんの間に1人トップスターを入れるのかそうでないのか…。
柚香さんがトップスターの通常任期である3年トップスターを務めたと仮定した場合、97期の永久輝さんは、研12~13です。
柚香さんほどではありませんが、早めのトップ就任と言えるでしょう。
しかし、柚香さんのトップは短期になるのではないかと予想しているファンもいます。
もちろん未来のことは分かりませんが、もし2年くらいで退団するようなことがあれば、永久輝さんの間に誰か1人トップさんが入る可能性も考えれなくはないですが、そもそも柚香さんが短期になるという考えは、個人的には疑問です。
劇団としては、下級生の頃から多くのチャンスを作り、将来のトップスター候補として育ててきた柚香さんを、短期で退団させることにメリットはないように思えるからです。
このことから考えても、水美さんが花組のトップスターになる可能性はそう高くないと思います。
個人的には、水美さんをトップスターに云々という前に、バウ主演や東上主演など水美さんの持ち味を生かした作品が上演されるべきだと感じます。
『A Fairy Taleー青い薔薇の精ー』のニックはとても好演でしたが、もっと観たかったというのが正直な意見です。
水美舞斗の組替えを考える
次に水美さんが将来的に組替えするのかも気になります。
先日の組替えに入っていなかったので、近いうちの組替えの可能性は低いのではないでしょうか。
おそらく、柚香さんと水美さんの並びが好きというファンも少ないことから、劇団としては水美さんの組替えには慎重かもしれません。
さらに、組替えは何かしらの意図があってされるもの。
水美さんを組替えさせるなら、その理由は…
◆トップスター候補
◆長所を生かす
のどちらかであるべきです。
トップスター候補としての組替えは、95期というスター揃いの期ですから各組に将来のトップ候補がいるのが現状です。
月組:月城かなと
雪組:朝美絢
宙組:桜木みなと
いないのは、花組と星組(95期がトップスターのため)ですから、残るは星組となりますが、水美さんは星組のイメージではない…ですね。
ただ、何が起こるか分からないのが宝塚の人事。
しかし、星組トップスター・礼真琴の方が、柚香光より長期になる可能性が高いので、トップスター候補としての組替えとなると、正直適当な組が見当たりそうにありません。
続いて、長所を生かすために組替えはどうでしょう。
トップスターにならないまでも、もっと水美さんの持ち味を生かしたり主演回数などを増やせる組はないのでしょうか。
水美さんといえば、ダンスといイメージが強いかもしれませんが、個人的には決してダンスだけの人ではなく、芝居も歌もすべてで魅せられる人だと思っています。
以前は、歌唱力をもっと上げられば…と思う時期もありましたが、最近はとても向上しているように思います。
ですので、どの組に行っても重宝がられそうなのですが…、そこが落とし穴。
3拍子そろっている人は、便利屋さんで終わってしまう可能性が少なからずあるからです。
水美さんの魅力を発揮できる正当な扱いこそが組替えの有無に関わらず、必要なことともいえるでしょう。
水美舞斗の課題
水美さんが、今後も宝塚の舞台で輝き続けるために必要なもの。
それは【個性】だと思います。
もちろん、いまでも十分素敵な個性をお持ちなのですが、【宝塚というスター制度の中で生きていくための個性】がもう少しだけ欲しいと思ってしまいます。
実力は下級生の頃からもあったし、いまもさらに磨かれている。
ダンスもしっかりした基礎がしっかりした踊り方でとても美しい。
しかし、そのダンスにももっと水美さんらしい個性を加えることができればもっと輝ける。
ダンスを崩したりするのは、下手な人がやったら、ただのめちゃくちゃな動きなのですが、基礎がある人がやったら、それが個性になる。
水美さんには、個性をもっと生み出せるほどのしっかりとした基礎があるのですから、それをもっと生かしてもう一押しの何かを加えてほしいと思うのです。
ダンスだけでなく、芝居と歌もこの人ならできるはず!と思うからこそ、期待してしまう…。
ファンの方には怒られてしまうかもしれないけれど、その【個性】を加えることができたら、トップスターにならなくてもそれ以上の【表現者】として、宝塚でも、外部でも通用する水美舞斗が出来上がるのではないかと思ってしまうのです。
まとめ
ここまで水美舞斗さんについて考えてきました。
まとめると・・・
◆水美舞斗は花組の男役スター
◆スターの宝庫である95期生
◆ダンス、歌、芝居3拍子そろった実力派ではあるものの、活躍の場が少ない印象
◆トップスターになる可能性は現時点ではやや低いと考えられる
◆トップスターにあれるかは柚香光の任期も影響すると考えられる
◆組替えはトップ候補としては適当な組は見当たらない
◆宝塚というスター制度の中で生きていくための個性があればもっと輝けるはず