月組トップスター・珠城りょうさん。
現トップスター5人の中ではもっともトップ在任歴が長いスターさんです。
そんな珠城さんの魅力は何なのか?について知りたいと思いました。
また、音楽学校時代から目立つ存在だったようですが、その実力も気になります。
今回は、珠城りょうさんの魅力と実力について見ていきたいと思います。
さっそく始めましょう!
珠城りょうの魅力
さっそく、珠城りょうさんの【魅力】について具体的に見ていきたいと思います。
珠城さんの魅力として挙げられるものは色々ありますし、ファンにとっての胸キュンポイントはそれぞれでしょうが、まず注目したいのは【ダンス】の魅力。
ダンス
珠城さんのダンスは、男役として恵まれた体格を生かしたダイナミックさが目を惹きます。
包容力があり、骨太な男役として知られている珠城さんですが、ダンスの技術面について語られることはそう多くありません。
しかし、しっかりとした基礎と体幹から繰り出されるダンスだからこそ、1つ1つが丁寧で相手役や場面を包み込むような男役に必要不可欠なダイナミックさを出すことができるとも言えるのではないでしょうか。
ジャンプしたときの姿勢がピタッと止まって見えるのも、筋力と体幹があってこそです。
また、その実力は目に見える形で評価されています。
非公式ながら【愛宝会】という政界や財界など社会的地位のある男性ファンで構成されているファンクラブにおいて、珠城さんは平成29年度さくら賞(舞踊)を受賞しています。
愛宝会は、歴史が長く劇団とのつながりも深いため、授賞式には多くの生徒が出席する名誉な賞です。
リフト
ダンスの中でも特に「リフト」は素晴らしいの一言に尽きるでしょう。
男役と言っても女性ですから、中には華奢すぎてリフトの振付があると客席がハラハラしてしまうという男役さんも中にはいますが、珠城さんは抜群の安定感と安心感。
◆高さ
◆スピード
◆ポジション
◆バランス
どれをとっても、難しいことをサラッと魅せてくれるところが最大の魅力です。
リフトで客席に「安心感」を与えられる男役って、本当にすごいこと!
もちろん、相当な努力とご自身のケアをされた上で成り立っているものでしょうし、無理はしないでもらいたいですが、今後も「珠城さんのリフトを見たい!」というファンの声は多いはず。
月組の男役からも「珠城さんにリフトしてほしい!」と言わせるほどの男役の中の男役!という逞しいトップスターさんでもあります。
珠城さんのリフトで圧巻だったのは『Bandito(バンディート)』『グランドホテル』『クルンテープー天使の都ー』『I AM FROM AUSTRIA』などでしょうか。
体格
「珠城りょう」と検索したら「体格」と関連ワードが出てきます・・・。
ここには色々な意図が含まれて入るでしょうが、わたくし、きりん。は、男役としてこれほど恵まれた体格を持っていることは魅力以外の何物でないと考えます。
幼い頃から、スポーツ万能だったようで、水泳、バスケットボール、ハンドボールをしていたようですから、スポーツを通して培われたのでしょうね。
宝塚を目指している方は幼い頃からバレエやダンスを習うことは多いですが、スポーツはメンタル、瞬発力、持久力、判断力などダンスだけでは得られない部分が鍛えられるとも言えるでしょう。
スポーツで培ったものに加え、長身で、筋肉質、さらにスタイルもいいという宝塚の男役になるべくして生まれてきたかのような珠城さんですが、その体格だけでは「骨太な男役」「包容力」「安心感」という表現は出てこないはず。
そこには珠城さんの内面からにじみ出る心の温かさや誠実さがあってこそ。
近年は、華奢な男役さんが増えてきている中、珠城さんのような男らしい、どこか懐かしさを感じるような男役さんはある意味貴重な存在と言えるかもしれません。
衣装の着こなし、立ち姿、背中の哀愁・・・。
恵まれた体格に加え「努力」と「センス」でさらに魅力を増している珠城さんの今後にも注目していきたいと思います。
意外な性格?
よく男役スターさんの名前で検索してみると、関連ワードに「かわいい」という言葉が出てくことが多いのです。
これは「お茶会での様子がかわいい」「話し方がかわいい」などの舞台とのギャップに胸キュンしているファンの方が多いという現れだと思うのですが、珠城さんの場合「かわいい」というワードが出てきません。
決して、珠城ファンを敵に回したいのではなく、むしろ逆。
わたくし、きりん。は「かわいい」が出てこない男役・珠城りょうさんを心から尊敬します。
お茶会での感想を見てみても、「かっこよさ」「誠実さ」を貫いていることはよく分かりますし、前述したとおり「どこか懐かしさを感じるような男役」である珠城さんに非常に好感度が上がるのです。
お茶会でかわいらしさを出してギャップ萌えを狙うより、Sっぷりを発揮する珠城さんの方が合ってるでしょうし、ファンは嬉しいでしょう。
それでいて、真面目で誠実さが伝わってきますから、ファンはたまらないですね。
ご自身をよく理解している、頭のいい方なんだろうなと思います。
珠城りょうの実力と成績
宝塚に入団した下級生時代から注目され、劇団の期待を受けて成長してきた珠城さん。
実際の成績や実力を見ていきたいと思います。
珠城りょうの成績
珠城さんの成績や経歴を中心にまとめます。
宝塚音楽学校受験回数 | 3回 |
---|---|
宝塚音楽学校入学 | 2006年 |
初舞台 | 2008年『ME AND MY GIRL』(94期) |
入団時成績 | 18番(44人中) |
同期 | 仙名彩世、麻央侑希、早乙女わかば 他 |
新人公演主演 | 5回(初主演:研3『スカーレット・ピンパーネル』) |
バウホール主演 | 1回『月雲の皇子 -衣通姫伝説より-』 |
東上主演 | 1回『Bandito-義賊 サルヴァトーレ・ジュリアーノ-』 |
全国ツアー主演 | 1回『激情-ホセとカルメン–』 |
トップスター就任 | 2016年(入団9年目で歴代2位となるスピード就任。1位は天海祐希) |
新人公演主演を5回も務めるということは下級生時代から劇団からかけられている期待の大きさがうかがえます。
真風涼帆さんや彩風咲奈さんも5回務めていますが、礼真琴さん、柚香光さんは3回です。
さぞかし入団時成績がよかったのかと思いきや、94期生44人の中で18番目という真ん中よりちょっと上という微妙な位置だったのですね。
94期は1期下にスターの宝庫と言われた95期が控えていたため、下からの追い上げがすごかった期だけに、スターが少ない印象です。
トップスター(珠城りょうさん)・トップ娘役(仙名彩世さん)ともに1人ずつ排出してはいますが、それ以外は番手がつくようなスターはいません。
その中で目立つ成績ではなかった珠城さんが抜擢され続けたのは、前述してきたダンス、体格などの男役らしい魅力があったからと言えるでしょう。
珠城りょうの実力
天海祐希さんに次ぐスピード出世となった珠城りょうさんにはトップ就任前から、「実力不足」「時期尚早」という声が少なからずありました。
全国ツアーを2番手が主演するということは当時珍しく、珠城さんが『激情』の主演として発表されたとき「なぜ?」と長年のファンの声を多く聴いた記憶があります。
たしかに、当時の月組は凪七瑠海さん、美弥るりかさんがいて、まだまだ下級生のように見えた珠城さんが突然、抜擢された感があり、納得できないファンも大勢いました。
個人的にはこの人事は如何なものかと思いましたし、「そんなに急がなくてもいずれトップになる人なんだから、もっと成長してからでもいいのは…」と思いましたし、いまもその考えは変わっていません。
あくまで劇団の人事がそうだっただけで生徒たちに罪はありませんし。
そんな珠城さんですが、初めてトップスターとして舞台の真ん中に立つ珠城さんを観たときの率直な感想は「想像以上にトップらしい」というものでした。
実力がないわけではない。
成熟度が周りに追いついていないだけ。
それを証拠に、課題とされていた歌唱力がこの1年ほどで非常に伸びている印象を受けますし、同時に表現力にも深みが増したと感じます。
まさに、成熟度が追い付いてきたのが2019年あたり。
御園座公演『赤と黒』も非常に評判がいいようですし、月組は海外ミュージカルなど作品に恵まれているので、ますます楽しみです。
まとめ
ここまで珠城りょうさんの魅力や実力について見てきました。
まとめると・・・
◆珠城りょうは2008年入団の94期生で、月組トップスター
◆入団時成績は44人中18番と目立つ存在ではなかったが、新人公演主演を5回果たし、下級生時代から劇団の期待を受けていたことが分かる。
◆珠城りょうの魅力は・・・
・体幹と基礎に基づいた「ダンス」
・高速、ポジションのいい「リフト」
・男役らしい恵まれた「体格」
・真面目で誠実な「性格」と少々Sっぷりを発揮するところ
◆トップ就任後、確実に実力をつけ、特に歌唱力と表現力は成長著しいと言える。