愛月ひかるさんが2019年11月1日付けで専科から星組へ組替えしました。
星組の新トップスターは、愛月さんより下級生である礼真琴さんが就任したことにより、愛月さんの星組での今後が気になります。
そこで、今回は星組生としての愛月ひかるさんの今後を考えたいと思います。
さっそく始めましょう!
目次
愛月ひかるの専科→星組の不可解な動き
愛月ひかるは、それまで育った宙組から2019年2月26日付で専科へ移動しました。
この発表が出たときは、絶望したファンも多いのではないでしょうか。
専科へ行くということは、事実上スター路線からはずれる可能性が極めて高いことを意味します。
要するにトップスターへの道は、閉ざされる可能性が高い。
ただ、過去には専科から星組のトップスターになった北翔海莉さんの例がありますので、可能性が0になったわけではありませんが、それでもかなり複雑な気持ちになるでしょう。
そんな異動があって9か月も経たないうちに、再び組替えが発表されたとあっては、もともと星組への移動が決まっていたのか!?と思ってしまいます。
しかし、出演作品や星組生として第1作目の時期などを見ると、計画的だったのか突発的だったのか、正直よく分かりません。
不可解な動きにも思えます。
愛月ひかるの星組での番手
愛月さんの星組での番手は【2番手】となっています。
現在の星組の男役の構成はこのようになっていると考えられます。
トップスター | 礼真琴(95期) |
---|---|
2番手 | 愛月ひかる(93期) |
3番手 | 瀬央ゆりあ(95期) |
4番手 | 綺城ひか理(97期) |
路線 | 天華えま(98期)極美慎(100期) など |
新体制になったばかりのため、あくまで予想ですし、明確な番手がついているとは考えられませんので、だいたいのイメージです。
この中で愛月さんは、
◆2020年カレンダー
◆『タカラヅカスペシャル2019』のポスターや場面
などでも、2番手としてのポジションでした。
これだけ見ると「愛ちゃんは星組の2番手なのね」と思いがちなのですが、今後、公演が幕を開けると「2番手?だったよね・・・」という状況になる可能性もあるのではないかと考えています。
【2番手】と【2番手格】は別です。
現在の星組は、番手を明確にせず曖昧なままにする【番手ぼかし】がかなり分かりやすい形で起きている可能性が考えられます。
理由は、2020年の星組公演と出演者を確認すると分かりやすいのではないでしょうか。
理由① 星組生としての1作目『眩耀の谷』
礼真琴さん・舞空瞳さんの大劇場お披露目公演であると同時に、愛月ひかるさんの星組生として第1作目となる『眩耀(げんよう)の谷~舞い降りた新星~』
この作品はショー『Ray-星の光線-』がついている作品のため、大階段を降りるときには羽根を背負って降りてきます。
この羽根がどうなるか、降りる順番がどうなるかで番手が分かるのですが、この公演では、専科の華形ひかるさんが退団されます。
長年、宝塚で活躍してきた専科の華形さんの退団公演ですから、華形さんの場面が必ず用意されるはずです。
おそらく、2番手のような扱いは華形さんにもあり、ぱっと見た限り「2番手は華形さんなのか、愛月さんなのか、分かりづらい」という状態になる可能性もあります。
理由② 星組東上公演『 シラノ・ド・ベルジュラック 』
もう1つ、2020年6月~7月に星組は東上公演があります。【追記:公演中止】
東上公演とは、宝塚大劇場や東京宝塚劇場以外の関東や関西の劇場で上演される公演のこと。
主に、関西では梅田芸術劇場、関東ではTBS赤坂ACTシアター、日本青年館ホール、東京建物Brillia HALLなどでの公演を指します。
トップコンビの主演作品以外にも2番手などの番手スターが主演を行うこともあり、東上主演はトップスターへの条件の1つでもあります。
2020年星組東上公演の主演が誰なのかに注目が集まっていました。
ここで、愛月ひかるさんが主演となれば、すでに2018年『不滅の棘』で 東上主演を果たしている愛月さんにとっては2度目の東上主演となり、正2番手ほぼ確定となるからです。
先日、星組東上公演についての発表がありました。
作品:『シラノ・ド・ベルジュラック』
主演:轟悠(専科)
劇場:TBS赤坂ACTシアター、シアター・ドラマシティ
主演は轟悠さんでした。
他の出演者の発表はされていませんので、この公演に愛月さんは出演されるかは不明です。
同時期に星組は全国ツアーがありますので、2つに分かれての公演となります。
ここでのキャストには注目が集まりそうです。
通常、劇団が愛月さんを正2番手にすると考えているならば、東上公演の主演は愛月さんで問題なかったわけです。
しかし、そうならなかった…。
ここに、劇団側の意図を垣間見ることができるのではないでしょうか。
「現段階で、愛月ひかるを正2番手として扱うつもりはない」という意図と言えるでしょう。
愛月ひかるがトップになる可能性
では、愛月ひかるさんはトップスターに就任するのでしょうか。
愛月さんの経歴は、トップスター候補として申し分ありません。
◆新人公演主演 4回
◆バウ主演1回&東上主演1回
劇団側が、将来のトップスター候補として育ててきたことがよく分かります。
ここ最近のスターの中で新人公演を4回主演したのは
朝夏まなと(88期)
明日海りお(89期)
真風涼帆(92期)
芹香斗亜(93期)
愛月ひかる(93期)
珠城りょう(94期)
永久輝せあ(97期)
暁千星(98期)
※下線はトップスター
かなりの高確率でトップスターに就任していることが分かります。
97期永久輝せあ以下はこれからのスターですから、94期より上に限ればトップになっていないは芹香斗亜さんと愛月さんだけです。
芹香さんは、次期宙組トップスターの可能性が非常に高いですから、残すは愛月ひかるさんだけとなります。
しかし、個人的には愛月さんのトップスター就任は、現段階では厳しいのではないかと考えています。
現・星組トップスター礼真琴さんは、入団11年目という早期にトップ就任を果たしました。
その実力、人気の高さからも、長期にわたりトップスターを務めるのではないかと考えられています。
愛月さんは、礼さんより2学年上の93期ですから、95期の礼真琴さんが明日海りおさんのような長期トップとなった場合、そのあとを継いでのトップ就任という可能性は正直微妙でしょう。
さらに、礼さんのトップスター就任中に、下級生が育ってきます。
番手ぼかしという現状から考えると、まずは星組の【正2番手】となれるかどうかがポイントと言えるでしょう。
愛月ひかるが退団する可能性
続いて、愛月さんが近い将来、宝塚を退団する可能性についてです。
もしトップにならずして、退団することがあった場合でも、そう近い未来ではないのではないでしょうか。
◆新生星組が誕生したばかり
◆専科から組替えしてきたばかり
という状態を考えると、星組を支えるという意味合いにおいても、愛月さんに求められるものは大きいのではないでしょうか。
星組は綺城ひか理さんが組替えしてきたとはいえ、中堅スターが他組に比べて少々弱い印象が否めません。
気になる退団時期は、中堅、若手スターが育つのを待って・・・という可能性が高いでしょう。
専科から星組への組替えは、舞台をしめる役割、若手育成の役割など、専科経験のある愛月さんに期待されている部分は少なくないと考えています。
まとめ
まとめると・・・
◆宙組から2019年2月26日付で専科へ移動し、同年11月1日付けで星組へ移動。
◆専科から星組への組替えは、計画的・突発的なものか分かりづらい。
◆星組の2番手というポジションだが、実際は番手ぼかし中と考えられる。
◆現段階で、トップスターになる可能性は低い?
◆トップスターにならずして退団する可能性はあるが、近い将来ではないと考えられる。